【企業社長】「心と身体がHAPPYになれる環境に」株式会社栄水化学松本社長にインタビュー!

こんにちは!女性の未来でインターン中の北井美咲です。今回は、お掃除一筋50年。株式会社栄水化学 松本社⻑にインタビューを行いました! 社⻑の考えを通して栄水化学という会社についてお聞きしていきたいと思います!


人を幸せにするには、まず自分が幸せであること

北井:本日はよろしくおねがいいたします。栄水化学では「心と身体が HAPPY になれる環境をつくる」という言葉を掲げておられますが、どのような想いがこの言葉に込められているんですか?

逆に心と身体が HAPPY になる環境って一体どんなものだと思いますか?

北井:ええと、全ての人が楽しく過ごしているというイメージです。

そうですね。うちはお掃除の会社です。お掃除をするというのは、汚れをとるということ。けれど、栄水化学では汚れをとるだけでなく、お掃除をすることで周りを笑顔にできないか。を常に考えているんです。
身体を HAPPY にするのは、ホコリや菌をとって病気になりにくい環境をつくることができる。けれども心は、その場にいる人・建物に訪れる人たちと、積極的に自分たちが関わっていくことで 、HAPPY にすることができると栄水化学では考えています。例えば、お掃除の現場で、挨拶をいつもし続けることで挨拶をさ れた方が元気になったり、仕事のスイッチが入ったりしてくれるんです。まだまだできていないけれど、お客様の建物だけでなく、まち全体にも広がり、お客様でない方にも HAPPY を届けることができるようになるのが理想ですね。

北井:とても素敵な考えですね。では、この言葉は松本社⻑がつくられたのですか?

松本社長:創業社⻑の頃から挨拶の大切さなどは言われていたけれど、私が会社に入ってから、それらを含めて心も身体も HAPPY にという言葉にしました。 会社のルールとしてやってきたのものを、自分たちから主体的にやっていこう!という思いを広げていきましたね。

北井:2014年には「ひょうご仕事と生活のバランス企業」にも認定されるほど、社員さんの働きやすさを実現している会社ですよね。情報共有や全ての仕事を経 験するジョブローテーションなど、どの取り組みも素敵だなと思いました。どうしてこのような取り組みをしようと思われたのですか?

松本社長:さっき言った、お客様を HAPPY にするには、まず社員さんが幸せでないといけないのです。人を幸せにする人にはある法則があります。自分が満たされてい ないと、家族や仲間、そしてお客様を幸せにはできないのです。「仕事だから仕方なく・・・」じゃダメなんですよ。だから、会社全体として、本当に満たされている中で、人を幸せにできる社員の人財育成を目指しています。社員さんをどう満足させていくか、できる限りのことをやっていこうというのが栄水化学の姿勢です。

北井:松本社⻑の考えるお客様の幸せは、社員の幸せがあってこそ、という想いがあるからこそ、社員さんの子どもやお孫さんが会社に来て、みんなで面倒を見たり、クリスマスには社⻑自ら社員さんの子どもにプレゼントを届けにいくイベントが行われている会社なんですね。

↑クリスマスに松本社長、社員の方がサンタになりきってプレゼントを届ける

松本社長:社員さんの幸せを考える過程で重要なのは、モノがたくさんあるということではないなんです。その人の心の問題です。誰かに大事にされていると感じるこ と、辛い・苦しいこともあるけれど、全部幸せと思えるのが本当の幸せです。だから、ただモノを与えるような方法ではない方法で社員を幸せにしようと思っています。

北井:会社は利益やお客様のために働く場所と思っていましたが、自分が満たされる場所だという考えはありませんでした!こんなにも社員さんのことを思っている松本社⻑ですが、逆に社員さんに助けられたことや、気付かされたことなどはありますか。

松本社長:常に助けられていますよ。 例えば、誰かが失敗した時が最も会社が成⻑できるときです。その失敗に対してなぜそうなったのかを考えることで、会社全体を良くしていくことができます。会社のプラスはいずれお客様に還元できるのです。

北井:社員の失敗を責めるのではなく、学びに変えていこうというお考えなのですね。


未来の地図を描いてみる

北井:女子大生が学生のうちにやっていた方がいいことや、やるべきことはありますか?松本社⻑の考えをお聞かせください。

松本:特に就活生へ向けて、言いたいのは自分はどんな風に生きていくかをざっくりとでも考えて社会に出て欲しいということです。

北井:どんな風に生きていくか、ですか。それを考えることで何か変わりますか?

松本社長:変わります!考えるということは地図を描くということ。まず、自分で未来を描いてみることで、次第にやりたいことが見つかったり、また、やりたいことが途中で変わったとしても新しい道ができていくんです。何もないとただ流されていくだけになります。

北井:まずは、描いてみる!ですか。途中で変わってもいいという気持ちだと、考えて 描いてみようと思えますね。

松本社長:生きていくうちで、一本道の人生を送る人なんて少数です。途中で変わっていくものです。でもやるときもやめるときも、自分が決めたことに責任だけはもつこと。それが大人になる上で大切なことです。

北井:自分のやりたいことが見つからない時や悩む時もあると思います。地図を描く のって実は難しいことではないでしょうか。

松本社長:悩むからこそ、たくさんの人に出会って欲しいです。直接会うのはもちろん、本や映画にたくさん触れて欲しいです。そこには様々な考え方や生き方が詰まっています。自分の理想の生き方のヒントを見つけることができます。私も本をたくさん読みますね。悩んだ時は本を読み、答えとなるような考えが見つかるまで探します。

北井:学生のうちは特に出会える人は限られていますよね!そんな時だからこそ、学生は本を読んでたくさんの考えに出会うことで、自分のやりたいことや、好きなことに気が付けるのですね。本を読んでみようという気になります!!


性別にとらわれず、自分らしく生きていこう

北井:今、社会では女性活躍が注目されています。松本社⻑が考える、働く女性に期待していることはありますか?

松本社長:私は、実は性別は関係ないと思っています。男、女としてみるのではなく、その人の特性は何か、極めていくものを見つけそれを生かして働くことが出来るとい いと考えています。 女性活躍という言葉はあるけれど、まずは女性ということを脇に置いて、人としてどんな風に生きるのか。どう自分らしく生きていくか。を考えることの方が大切だと思います。

北井:では最後に、今後、社⻑がチャレンジしたいことはありますか?

松本社長:私は、女性が自分の特性を伸ばすことができる機会の場を作りたいと思います。それは、まだまだそのような場所が少ないと思うからです。ただ雇用を増やすだけではなく、その自分の特性を伸ばすために、現状の能力よりも到底たどり着けないことにでも挑戦し、能力を上げる場所を作りたいですね。

他にもやりたいことがたくさんあるとおっしゃられている松本社⻑。今後、さらに家庭や学校など地域全体に関わり、HAPPYを広げていかれるのだと思いました。


学生の私にとても分かりやすく質問に答えてくださりました。インタビューの途中では、目の前のホワイトボードに図を描きながら説明してくださる場面もありました。やりたいことがわからないそんな悩みを抱く学生にとって、いろんな生き方に出会ってみることで新しい発見があるかもしれませんね。本日はありがとうございました!

 

会社紹介

株式会社 栄水化学 1959年に創業して以来、金融機関、病院などのビルメンテナンス事業、ハ ウスクリーニング事業、また地域の子どもたちへのおそうじ塾を行う教育事業、そして今までのワークライフバランス実践のノウハウを生かしたキャリア支援事業を行う。

palette  <パレット>

現役の女子大学生が企画・運営し、多くの女子大学生に向けて 自分らしい未来を描くきっかけになる情報を発信する 等身大のウェブサイトです! 「将来何がしたいのだろう」 そんな不安を抱く 女子大学生に向けて、様々な 働き方を紹介します!