【女性社長】自分らしい未来へ 夢を叶える3ステップとは ヘアラルト阪神理容美容専門学校理事長 半田まゆみ様へインタビュー!

こんにちは!インターン生の北井です。今回は、ヘアラルト阪神理容美容専門学校の理事長である半田まゆみ様へインタビューを行いました!



北井:よろしくお願いします!現在のお仕事について教えてください。

半田様:ヘアラルト阪神理容美容専門学校の理事⻑をしています。祖父と父のあとを継いで私で3代目です。理事⻑でありながら発想論、美容文化論などの授業を担当して教壇にも立っています。ヘアラルト阪神理容美容専門学校だけでなく、他の4年制や短期大学で非常勤講師として授業を行っています。また、本の出版や講演会などの活動も随時行なっています。

北井:理事⻑が自ら教壇に立たれているんですね。また、講演など幅広くご活躍されていらっしゃいますね。

半田様:私の人生においての師匠であるのが、現代美術家嶋本昭三先生です。嶋本先生とともに現代美術の仕事もしていました。嶋本先生は世界的に有名な芸術家で海外の展覧会に招待を受けることも多く、一緒に行っていましたね。嶋本先生が亡くなってからは活動の量は減りましたが、現代美術に関連して取材なども受けることがあります。


メイクは外見も内面も変えられる

北井:嶋本昭三様と出会われ師事なさる前から半田様は美容師の免許を取られていたとお伺いしております。半田様が理美容業界に入ったきっかけについて教えてください!

半田様:もともと祖父、そして父がこの学校を経営しており、母も美容師ということで子供の頃から理美容業界に近いところで育ってきました。ですが、高校生の頃の私は進路を決めるときに理美容業界を考えず、まずは大学の法学部に入りました。

北井:法学部ですか!!でははじめから理美容業界を志望されておられたのではないのですね!

半田様:そうですね。大学3年生になって周りの人達が就職活動を行い、将来について考えるようになって「私はものや考えを創り出す仕事がしたい!」と思うようになったんです。その時に、有名なメイクアップスクールが大阪に開校することを知って通い始めました。その経験が今に繋がっています。 メイクアップスクールではメイクモデルを連れてくるのですが、一人の受講生のモデルは、地味でおしゃれに関心がなく、休憩時間など一人で静かに過ごすような大人しい人でした。けれど、メイクモデルとしてメイクをしてもらっているうちに彼女に変化がでてきました。

北井:それはどんな変化ですか?

半田様:自分でメイクをして来るようになり、ヘアスタイルやファッションにも気を遣 い出すようになったんです。それだけでなく休憩時間に一人で過ごしていたのが、周囲の人と楽しく会話していてどんどん人の輪に入るような明るい人に変 わっていったんです。それをみて、 「メイクは人の外見を変えるだけでなく中身も変えることができるんだ!」 「外見を綺麗にすることは人に影響を与える素晴らしい仕事だ!」と感動して美容業界というフィールドで何かを創り出す仕事をしようと決めました。 美容の仕事をするには美容師免許が必須なので、大学に通いながら夜間コースで勉強して、美容師の免許を取得しました。大学の就職課に、美容師の資格をとって美容業界に進むと報告しに行った時は驚かれましたね。

北井:もしも、メイクアップスクールに通われていなかったら、美容師という仕事を選んでいなかったかもしれないと思うととても運命的ですね。


女性だからではない 人間としてどう生きるか

北井:また、若い頃から世界中をまわるという大きな舞台で活躍されていた半田様ですが、現職である専門学校の理事⻑にどのような経緯でなられたのですか?

半田様:父が阪神淡路大震災で亡くなって、⻑女である私が学校を継ぐことになったんです。自宅のある⻄宮は地震の被害がひどく、炊き出しなどがたくさん行われている状況でした。周囲の人や街全体が、「生きる!」というエネルギーに溢れていたんです。だから急に理事⻑になることになったけれどそこに不安はなくて、 まずは前に進まないといけないと思っていましたね。

北井:そうなんですね。では女性がリーダーとして活躍するために気をつけていることなどはありますか?

半田様:女性の経営者だからこうしようなどと特に気をつけていることはないですね。 私はネイティブアメリカンに関わり『女の命である髪』を彼らの自由に捧げるために頭を剃ってから女として生きていなくて、人間として生きています。もちろん女性の特性を否定するわけではないのですが、まず1番に考えるのは、人間としてどうかということです。 20代の頃は私も女性特有の悩みなどがありましたが、人間という原点で生きられるようになってからは焦りや不安はなくなりました。

北井:人間として生きるということは、女性だから、男性だからにとらわれることなく、自分らしく生きるということだと思えますね。


食べることを忘れるくらい夢中になれるもの

北井:半田様のように自分らしく生きるための秘訣について教えてください!

半田様:今の若い人は、「自分のやりたいことがわからない」という人が多いと思います。自分のやりたいことを見つける方法の一つとしてみなさんに伝えたいことは、ご飯を食べることを忘れるぐらい夢中になれるものに目を向けてみる!ということです。 例えば、美容師の仕事を見ていると、お客様が来店されたら自分のお昼ご飯を食べなくてもお客様の対応を優先します。それでもその仕事を続けられているのは、やっぱりお客様を綺麗にすることが好きだからです。 ご飯を食べなくても平気なぐらい、夢中になれることが仕事になったらなんて幸せなんだと思います。読書が好きで、ご飯を忘れるぐらい読み続けられる人なら 本に関わる仕事を探してみる。このようにどんな小さなことでも好きなことか ら探して考えていくといいと思います。 就活中の学生さんは焦ることもあるかもしれないけれど、20代で決めたことだけが全てじゃないし、その通りにしないといけないわけではない。25歳を超えたらおばさんになってしまうと思ったら絶対にだめ!生き方が面白くなるのは30歳を超えてからだと私は思います。だからこそ若いうちに全部決めないといけないとは思わないでほしい。怖がらないでやりたいこと・好きなことをやっていったらいいと思います。

北井:30代で面白くなるということがわかっていれば、未来の考え方が変わりますね!

半田様:そうです!!けれど何かをするためには、時間・お金・エネルギーこの3つが必要です。いつでもこの3つが完全に揃っているわけではないでしょう?それにやりたいことを全部一度にはできないのだからやりたいことの優先順位を立てていくんです。今、お金がなかったらお金がなくても出来ることをやればいいし、学生なら学生だからできることをする。人生80年あるのだからやろうと思えば全部できる!「人生において無理なことはない」のです。


誰でもできる!夢を叶える3ステップ

北井:自分の夢や願いを叶える力を養うために何をすればいいとお考えですか?

半田様:私の好きな映画である『髪結いの亭主』に「ものでも人でも強く望めば手に入る。失敗するのは望み方が弱いからだよ」というセリフがあるんです。まさしくそうだなと思います。諦めないでずっと思っていたら必ずチャンスは巡ってきます。ですが何もしないでじっとしていては、チャンスは訪れない。だから夢を叶えるために3つのことをするんです。

北井:それはどんなことですか?

半田様:まずは自分の夢を語る。こんな仕事に就きたい!とかこんなことがしたい!と。 美味しいラーメンが食べたい。や旅行に行きたいなど小さなことでもいいから まず人に語るんです。そうしていると、そういえばあの子あんなこと言っていた なと紹介してもらえるんです。また、同級生の友達に語るのではなく、先生や先輩など自分の知らない物事をたくさん知っていて、あなたの夢を笑わず、しっかり聞いてくれる信頼できる年上の方に話すといいですね。
その次に、チャンスが巡ってきたら怖気付かずに挑戦する。やったことないからと言っていたら何も出来なくなります。どんなチャンスでも失敗することを恐れずチャレンジしてみることが大切です。
最後にそのチャレンジの結果がどうであれ、チャンスをくれた人には大いに感謝をすることです。精一杯のお礼は必ず伝わります。そしてまた何かあればこの子に紹介しようと思ってもらえるんです。

北井:夢を叶える方法と聞くとすごく難しいことではないのかと心配しましたが、3つともやろうと思えばできることばかりですね。

半田様:そうです。難しいことではないのです。この3ステップをどんどんやっていけば、次々にチャンスは巡ってきます。そしていずれ、目指していた大きな夢にいつの間にか近づいて、本当にやりたいことができるようになっています。 もちろんこの3ステップが正解ではなくて、これは『半田まゆみ流3ステップ』 です。これを参考に、将来はみんなの自分なりのステップを考えられればいい思っています。でも行動に移さないと自分流も見つからない。まずはこの3ステッ プを始めて見て欲しいです。

1.信頼できる年上の人にどんどん夢を語る 

2.与えられたチャンスは怖がらずに挑戦していく 

3.チャンスを与えてくれた方に結果はどうであれ大いに感謝する


北井:なるほど、いずれ自分にあった方法を見つけていけばいいのですね。まずは自分の夢を語ることからはじめていこうと思います。ありがとうございました!!


インタビューをさせていただいて本当にエネルギーを頂きました。自分らしく夢を叶えるための3ステップを私も早速実践したいです。そして、今まで就活やこれから働くことに対しての不安があったのですが、まずはやってみよう! という前向きな考えに変わりました。10年後、20年後、それから先、自分は何をしてどんな風に生きて行くか考えることがとても楽しみになります。 本当にありがとうございました!



半田まゆみ様プロフィール

関⻄学院大学法学部卒業。美容師免許取得。現代芸術家の嶋本昭三氏と出会い師事。”髪”を現代美術として表現する初の試みで、海外の展覧会からも多数の招待を受ける。 阪神淡路大震災により、前理事⻑である父を失う。後を継ぎ、理事⻑に就任。 ダイナミックな発想力・行動力で理美容業界のオピニオンリーダーとして活躍。 また、国内外の大学でも講義やシンポジウムを行うなど、活躍の場を世界に広げている。そのかたわらで、学生からは気さくに「まゆみセンセー」と 呼ばれ、親しまれる存在でもある。 エネルギッシュな講演では、全国の人々に勇気と元気の後押しをしている。

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